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オードリー・ヘプバーンのファンです。最近は色々とオードリーに関して調べています。
一番好きな映画は「いつも2人で」。
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なお、画像や文章の無断転載はお断りします。

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今度は原作「許されざる者」との相違について、です。

このレイチェルという役をオードリーが演じたがった、
というエピソードが残っている、ということは既に書きましたし、
マティルダ役のリリアン・ギッシュが
「もっともっとレイチェルの役はよくなったはずなのに、
監督はオードリーを活かし切っていない!」
ということを述べたと言うのも伝わっています。

確かにこの映画のオードリーはあんまり活きてません。
でも原作を読めば、いかにレイチェルが凄い役であるか、
というのがよくわかります!
そうそう、この原作、途中から読むのを止めることが
できなくなります!
(原作はかつて角川新書として発売、現在は絶版。
手に入れたい方は古本屋さんで探してください。)

まず、アラン・ルメイの原作を読めば
当時のテキサスで生きていくことがいかに困難かがはっきりします。
さらに人種差別云々の問題を
映画ではいかに注意をはらって扱ったかがよ~~くわかります。
あの映画で“人種差別が…”なんて言うのは
全くあまっちょろい考えだったことに気付くでしょう。

原作では人種差別、という概念ではなく、
単にものすごい悪としてカイオワが描かれます。
食うか食われるか。
そういう状況で白人達は生きていることになっています。
少しでも安全をおろそかにした者は殺される…。
殺されるのが日常茶飯事、そんな時代なのです。

たとえば、たった1台の馬車で呑気に移動した者や、
家の作りを甘く造ってしまった者、
そういう者達はみんな生きたまま頭の皮を剥がれ、
腕や足を切り落とされて惨殺されるのです!
たとえば、映画でベンは家の屋根を焼きますが、
あんな燃えるような屋根を造ったら、
原作では1発でカイオワにやられます。
カイオワだってバカじゃないんですから。

隣のローリングス家のお母さん、
ヘイガーがカイオワに憎悪を抱くのにもちゃんと根拠がありました。
子供の頃家族はみんなカイオワに惨殺され、
大人になった自分もカイオワに陵辱され捕虜にされる。
同時に捕虜になっていた別の女性は
歩けなくなったところで頭の皮を剥がれ、
その女性の3才の男の子は足を持って川に放り投げられ、
溺れかけている所をまるで遊びのように3回も弓で顔を射られて
殺され、それを必死で止めようとしたヘイガーは
足をくくられて馬で引きずられ、足が不自由になってしまった…
ということが書いてあるのです。

さらには娘には映画でのジョージア以外にもうひとりおり、
その娘は結婚したばかりのダンナやお付きの者と馬車に乗って
家に帰って来る途中でやはり全員惨殺されてしまいます。
これだけ理由があれば、カイオワを憎んで当然です。
そりゃあ許せないでしょう。

本当にカイオワがそうだったかは知りませんが、
少なくともこの小説ではそうなっているのです。
当然ベンは注意を怠らない人間で、ローリングス家とは別に
雇っているカウボーイ達が12人おり、
孤立した時、家族だけしかいない、という
無防備な状況ではありません。

また、オードリーが“インディアンに見えない”という件ですが、
これまたカイオワ族はいろんな所から
女や赤ん坊をさらってきているので、
純粋なネイティブ・アメリカンばっかりではない
ということも語られます。
オードリーが白人との混血に見えても、それはそれでいいようです。
実際原作にはレイチェルの目は光の加減で黒くなったり
緑になったり、あるいは青になったりすると書かれています。
まさにオードリーそのものの目!なんです。

エイブ・ケルシーも原作ではさらに卑怯者として描かれます。
彼の言う“さらわれた息子”の話も勝手な思い込みで、
現実には何人もの近隣の人間がエイブの息子セスが殺され、
埋葬される所を見ています。
にもかかわらず、“セスらしき白人がカイオワにいる”と聞いて、
さらわれて生きていると信じ込んだエイブは
生きていると言って歩き、
真相を知らない、他の土地からやってきた
ベン達の父であるザカリーに協力を求めます。

エイブを信じたザカリーは一緒にカイオワを追って、
カイオワの襲った村の跡へ行き、そこで見つけたのが
カイオワが忘れて行ったレイチェルだった、という訳です。
そして、結局カイオワにいたのは
セスとはまったく似ても似つかない、年令も合わない
“セッツ”という白人の少年で、
彼は赤ん坊の時からカイオワにいたため
すっかりカイオワに同化しており、
むしろさらに残忍な人間として描かれます。
後にザカリー家を襲う時には首謀格のひとりであるという設定です。

ザカリーは無駄足だったと諦めるのですが、
“生きているセス”を連れ帰らないことで逆恨みしたエイブが
“インディアンの娘を返さないから息子が返してもらえない!”
とザカリー一家を悪く吹聴し始める、
ということになっていくのです。

しかもまだセッツをセスだと思い込んでいて、
カイオワにくっついて回り、散々いいように使われている、
というわけです。
ローリングス家の娘が殺されるのも、
エイブがカイオワに娘が通るということを教えたからであり、
最期はマティルダが怒りで縄を切るのではなく、
保安官にきちんと処刑される、ということになっています。

だいたいマティルダの性格も、映画のように勝ち気ではなく、
むしろエイブが処刑される時には可哀想だと泣いているくらいで、
最期も撃たれて死ぬのではなく、病気で静かに死んでいきます。

さて、他のキャラクターもストーリーもだいぶ映画と違います。
ベン、キャシアス、レイチェル、アンディの年令は
それぞれ24才、21才、17才、15才、ということになっています。
まあベンは家長のため30才くらいに見えるとはなっていますが、
うーん、映画のベンとキャシアスはちょっと苦しいなあ…(笑)。

もっとも、映画では末っ子アンディが19歳という設定ですから、
当然他の兄弟も年齢的にもっと上なんでしょうけどね。

さらにキャシアスは原作ではかなりのインテリのように描かれます。
しかも背もスラッと高いそうですので、
原作でのイメージはすっかり優男。
映画の配役とイメージ一番違うのがこのキャシアス。

映画ではレイチェルの実の兄になっているカイオワも、
実は原作では単に“同族”ってだけ。
しかもあんな映画のような立派な人間としても描かれていません。
レイチェルもこの親戚を見て、むしろ反発を覚えるくらいです。
3人の平和の使者が来た際も、
まっ先に殺されるのがこのレイチェルの同族なのでした。

なので、映画でレイチェルが兄を殺すという設定にしたのは、
映画に重い意味を持たせようとした映画制作者側のオリジナル、
ということになります。


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コメント

映画鑑賞

初めまして。
古い過去記事に対するコメントでごめんなさい。
「許されざる者」を最近観て、ブログにアップしました。
なんとなく検索していて こちらの記事を拝見。
原作を読んでいないので、内容の濃さに驚きました。
映画化するというのは非常に難しいのでしょうね。

ヘップバーンのファンの一人です。
今度「尼僧物語」「噂の二人」をもう一度借りてみようと思っています。
お邪魔しました。

白秋マダムさん、初めまして!

お越しいただき、ありがとうございます。(^-^
過去記事でも全然かまいませんよ~。
やっぱりコメントいただけると嬉しいですね!

「許されざる者」の原作は、かなーり濃いです。
でも、原作の方が、オードリーは活きただろうなーと思います。

白秋マダムさんのブログにもおじゃまさせていただいて、
読ませていただきました。
「許されざる者」、最近は人種差別だとか
トンチンカンな評論が多くて、
見るべきところはそこ??って思ってしまうのが多い中、
評価していただき、ありがとうございます。

映画化は、ほんと時代とか興行成績とかスターとかのしがらみで
原作者の思いどおりになることって少ないですよね。
「ティファニーで朝食を」とか「メリー・ポピンズ」とか。

「尼僧物語」「噂の二人」と、
オードリーの中では異色の作品群ですけど、
ぜひまたご覧になってみてください。(^-^
白秋マダムさんのブログでも、
また感想がアップされるのを楽しみにしています。

ではまた、ぜひお越しくださいです!

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