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Author:みつお
オードリー・ヘプバーンのファンです。最近は色々とオードリーに関して調べています。
一番好きな映画は「いつも2人で」。
どうぞよろしく!
別のブログでオードリーグッズの紹介もしています。
リンクで行ってみてください。
なお、画像や文章の無断転載はお断りします。

©おしゃれ泥棒 オードリー・ヘップバーン!by みつお


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さて、前回の続きです

オードリーはなぜ「いつも2人で」でこんなに痩せているのでしょう?
僕の考えでは、実はこの時期にオードリーはメルとの離婚を
決意してたのではないかと思うのです!!
(さあ、ここらへんからゴシップ欄になってきましたよ)

え?でもオードリーがメルと離婚したのは1968年、
別居は「暗くなるまで待って」撮影後でしょ?
って思う方もいらっしゃるでしょうね。
オードリーって、実は体に、その時のオードリーの心が
顕われるのではないかなーと思ってるんですよね。
たとえば「パリで一緒に」なんて、他の人がどう言おうと
僕の持論は“オードリーは「パリで一緒に」を楽しんでいた!”
だったんですけど(Vol.21「パリで一緒に」参照)、
こないだショーンの本が発売されて、僕の考えが正しかったことが
証明されましたけれども、
作品と画像を見て、オードリーがどう見えるかでオードリーの
心理状態がわかるんじゃないかなーって思うんですよね。
じゃあ「いつも2人で」であんなに痩せているのは
オードリーの心労のせいだとしか考えられない!
そこまでオードリーに負担をかけることって、
当時ではメルとのことしかないんですよね。
たしかに「いつも2人で」撮影前に
オードリーはまた子供を流産してますけど、
「戦争と平和」の時も、「許されざる者」の時も流産したあと、
オードリーはそこまで痩せてないんですよね。
おそらく、子供が生まれることによって
メルとの絆も取り戻そうと思ってたオードリーは
この流産後に離婚を具体的に考え始めたのではないかなー
なんて思ってるんですけどね。

オードリーって、「いつも2人で」の音楽をヘンリー・マンシーニに頼む時に
“今までで一番いい脚本です。”って手紙を出してるんですよね。
結婚12年目の夫婦の危機…。
「いつも2人で」の撮影は1966年4〜9月ですから、
1954年に結婚したオードリーはまさに結婚12年目!
おそらく僕らが考える以上にオードリーはこの作品に自分を
見い出してたに違いないと思うのです。
映画の夫婦は絆を取り戻すけれども、
私達はもう取り戻せない…。
そう思ってたんだろうなーって。

当時、「いつも2人で」撮影中の現場に行った批評家の話では、
“オフスクリーンのオードリーはシワだらけだった”って書いてるんですよね。
“ところがカメラの前に立つと別人のようにきれいになる!”って。
「暗くなるまで待って」の時はどうでしょう。
小森のオバチャマがやっぱりオードリーを訪ねてるんですけれども、
その時は“清冽な美しさを増して”っていう印象。
小森のオバチャマはオードリーファンですけど、
こんなに印象って違うもんでしょうか?
しかも小森のオバチャマのインタビューでオードリーが重要なことを述べてます。
“私も睡眠薬やお酒に逃避したことがあったけど、
それでは何も変わらないし、肌が荒れて美容にも最悪。”
これが「いつも2人で」の頃のお話?みたいな。
この発言の前後にはこんなことも言ってます。
“周りが何と言おうと、断固として雑音ははねつけること。
でも努力しても無駄だと見極めたら諦めるという決意をすること。”
だからおそらく「暗くなるまで待って」撮影中には
もうオードリーの中ではメルとの関係を“諦める決意”は既に
終わっていたんじゃないのかなって。
吹っ切れたオードリーはまた本来の美しさを
取り戻していたんだろうな〜って。

「いつも2人で」でのびっくりするくらい美しい写真。
これ、メルと並んで笑っている画像なんです。
以前はメルがいるから美しくなれてるの?
なんて思ってたんですけど、
ショーンの本とこないだのオードリー展の図録でさらに秘密が判明!
ショーンが撮影現場に行ったのは(ショーンの記憶では)
「いつも2人で」が最初だそうなんです。
確かに水着のオードリーの前にいるショーンの画像。
それと、びっくりな美しさの画像とおそらく同じ時に写したと思われる
別の写真がショーンの伝記と図録で各1枚ずつ、計2枚掲載されてるんです!
オードリーのTシャツも、メルの黒いポロシャツも一緒。
(ショーンの本と図録では本来1966年であるはずの所を、
1965年と間違って表記してますけど)
1つはショーンの伝記にあるメルと並んで桟橋を歩くオードリー、
これはどうってことないんですが、
もうひとつは図録に載っている堤防らしきところで
ショーンを抱きしめるオードリー!
この画像、オードリーの顔はまったく見えないのに、
なぜだか圧倒的な力で僕に迫ってくるのです!!!
だから、あの美しさはメルのせいではなく、
ショーンがいるせいじゃないかと思うんですよね。

でも、それまでの作品ではショーンがいなくても撮影していたオードリー
(「噂の二人」の時には連れて来てますけど、
あれはまだ赤ちゃんだったからですよね)、
なぜ「いつも2人で」だけショーンを連れてきてるんでしょう?
もちろん撮影が夏で、ショーンが夏休みだった、ということもあるでしょうが、
同じ夏に撮影のあった「パリで一緒に」はそうではないですからね。
それにだいたい、まだ1966年撮影当時はショーンは4〜5才だから、
夏休みは関係ないような気もしますしね。
だから、ショーンがいないとダメなほど
実はオードリーが悩んでいたのではないかと…。
あのショーンを抱きしめるオードリーが
ものすごいインパクトを僕に与える理由は、
オードリーはメルと別れてショーンの為に生きる決意をした!
のではないかと、そう思うんですよね。
その時に決意したのではないにしても、
その写真でのオードリーにはそういう思いを見て取れるんです。

「いつも2人で」の時に悩んで悩んで、
そのことにうちひしがれたオードリーが、
「暗くなるまで待って」の時には既に離婚することを自分に納得させて、
もうどうにもならないメルとの関係を、“諦める決意”をして、
そこからまた立ち上がっていったんじゃないか、
「いつも2人で」の画像を見るとそう思うんですよね。
「いつも2人で」の宣伝写真の数々は当時のオードリーの
心の痛みを映しているのではないか、
そんな気がして仕方がないんです…。

2004年7月13日 改訂2004年8月24日
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今回は「いつも2人で」の陰に…というお話。ちょっとゴシップ欄みたいですが…。

オードリーの画像を見ていて思うことなんですけど、
よく「いつも2人で」の画像にオードリーが痛々しい物があるんです。
映画では全然痛々しくなんかないのに、ポートレートは痛々しい。
「いつも2人で」のパンフなんて、その痛々しいカラーのオードリー大集合!
なんですけど、これ、以前は“写真うつり悪いのばっかり選んで!”
なんて思ってたんですよね。
まあ、確かにそうなんですけれどもね。
全部が全部「いつも2人で」が痛々しいわけじゃなく、
「いつも2人で」の画像でもビックリするくらい美しいのも
たくさんありますしね。
そんな美しいのから選んでくれたら、「いつも2人で」の印象も
大きく変わるでしょうしね。
あとに残るパンフの画像がこれじゃあねえ…。
一番好きな作品なのに、パンフの画像の選び方は最低の部類ですね。
この「いつも2人で」のパンフの画像の悪さには
複数の人から同意見が出ています。

もとに戻って、大好きな「いつも2人で」の画像なのに、なんで自分は
“痛々しい”なんて感じてるんだろうなんて思ってしまいました。
で、どんな風に「いつも2人で」の画像は痛々しいのか…
自分が何に痛々しいと感じているのか分析してみました。
でも、次の「暗くなるまで待って」の画像は
全然痛々しくないんですよね。この違いはどこに?
撮影してるカメラマンが違うから?
いいえー、そんなことではないと思うんですよね。
実は「いつも2人で」の画像はオードリーが老けて見える画像が多いのです!

じゃあ、「いつも2人で」が痛々しいのは老けて見えるから?
いいえ〜。別に「ロビンとマリアン」の画像を見ても、
「華麗なる相続人」を見ても痛々しくはないので、
そこに原因があるんじゃないんですよね。
「おしゃれ泥棒」なんかでも目の下にくっきりシワが写ってる画像が
いっぱいありますけど、むしろチャームポイントになってるくらい。
「おしゃれ泥棒」はシワごと含めてかわいい〜!んです。
で、「いつも2人で」前後の2作品、「おしゃれ泥棒」と「暗くなるまで待って」
の画像と「いつも2人で」の画像とどこが違うのかさらに考えました。
そしたら!
「いつも2人で」のオードリーが前後の2作品と決定的に違う所、
それはオードリーが痩せているのです!

オードリーが痩せてる?
そんなの当たり前じゃん!って思ったアナタ、そうじゃないんです。
オードリーもオードリーなりに結構痩せたり太ったりしてるんですよ!
「ローマの休日」撮影以前の1950年前後のオードリーはちょっと太めですし
(と言っても、オードリーの基準からしたら、ですけどね)、
メルと結婚した頃の1954年の画像ではかなり痩せてます。
「戦争と平和」は普通ですけど、「パリの恋人」はぐっと痩せてる。
で、「昼下りの情事」のあとの「マイヤリンク」から
「許されざる者」はまたちょっと太ってる。
ショーンを産んだあとの「ティファニーで朝食を」ではまた痩せてて、
「パリで一緒に」〜「マイ・フェア・レディ」では普通に戻ってる。
で、「おしゃれ泥棒」でまた少し痩せてるんですけど、
「いつも2人で」はさらに痩せてる!
痩せてると言うか、やつれてる!
きっと、だから痛々しいんですよね。
おそらく、ここまで痩せたのは結婚後初めてじゃないでしょうか。
「暗くなるまで待って」が痛々しくなく、とっても美しいのは
オードリーが普通に戻ってるからなんですよね。

先に書きましたけど、「いつも2人で」のパンフ、
オードリーがパコ・ラバンヌのディスク・ドレスで踊っている写真なんか、
腕の骨が見えてるくらいなんです。
真ん中の見開きには目の下にも口の横にもシワがくっきり。
やっぱり痩せすぎですよね。
他の「いつも2人で」の時期のオードリーの写真もみんな痩せすぎ。
首も細くなりすぎて、骨が浮き出してます。
こんなに細くなったオードリー、どこかで他にも見ました!
それはメルと離婚直後のオードリーなんですよね。
ということは…?

2004年7月12日 改訂2004年8月3日
 「いつも2人で」って同じ道を6回旅するんですが、時系列が交錯するので、わからない!って人がいるんですよね。
 ネットで見ても3回とか書いている人もいるし、4回とか5回とか色々。きちんと6回と見分けている人はほぼ皆無。

 過去にはほとんど公式であるはずのレーザーディスクでも間違いが書かれていたり、“えっ、こんな大作家さんまで!?”“えっ、こんなオードリーに詳しい方が!?”という方たちでも順番が間違ってたり、旅の回数が少なかったり…。

 なので、今回ここでちょっと見分け方の解説をしておきます。

 まず1回目の旅。これはわかりやすいです。ヒッチハイクしながらだし、貧乏だし。
 オードリー扮するジョアンナとアルバート・フィニー扮するマークが出会って、他の女子大学生たちと最初は一緒で、その後ジョアンナとマークだけになり、やがて恋愛が芽生えて…ってとこですね。“結婚て夢がない!”とかって言い合って笑ったりしてます。
 オードリーの髪型はおでこ出しのロングでカチューシャ。後半はカチューシャを外して、後ろでくくってます。
ITSUMO11.jpgITSUMO12.jpg


 続いて2回目の旅。まだ車を買えない時代で、マークの元恋人の夫婦と子供と一緒に旅行。この子供が躾が全然出来てなくてわがまま放題!
 これを3回目の旅だと思う人多数。映画では確かに3番目に出てくるし、そこで混乱するんですかね。
 “これでも子供欲しい?” “欲しいわ、あの子以外の子供をね” “結婚する前には作らない約束だっただろ” “だから婚前には作らなかったわ” ってな会話をしています。
 最後に、“旅は二人だけに限る!次は二人でするぞ!”って言ってます。
 オードリーはこれぞザ・60年代後半!って髪型です。前髪ありのロングで外はね、トップは大きく盛り上げてます。
ITSUMO21.jpg


 2回目の旅の最後で“次は絶対二人で!”って言ってたので、二人だけの3回目の旅。
 3回目の旅は、最初はやっと買った中古のMGで2人旅。ところが途中で車が燃えてしまい、高級ホテルに泊まる羽目に、というもの。
 これは前半と後半で別の旅とか思う人もいるようです。レーザーディスクの解説なんかは、まさにそれでした。
 それにこっちが2回目にしてるサイト多数!確かに映画では2番目に出てくる旅ですしね。
 でもこちらが3回目だって完全にわかるのは、途中でオードリーが“子供が出来たの!”って嬉しそうに報告する所。2回目の旅はまだでしたもんね。
 車が燃えた翌日、二人を乗せてくれたモーリス夫妻の車の中で、ジョアンナはマークの猛烈な売り込みを開始。旅の後半は豪華なモーリスの別荘で卓球したりプールで泳いだり。ここが別の旅だと誤解されるみたいです。
 ジョアンナは早く二人きりになりたいけど、それでもボロを出しそうなマークを睨んだりしながらも売り込みは怠りません。
 オードリーの髪は前髪ありのショートでトップを盛り上げてるけど、ちょっとクシャクシャ。6回目の旅と似てますけど、こっちの方がラフなヘアスタイルです。帽子をかぶったりもします。
ITSUMO31.jpgITSUMO32.jpg


 4回目の旅はマークの一人旅。赤いオープンカーに乗っています。前回の旅で妊娠中だったジョアンナは、ここでは生まれた赤ちゃんの世話があるので家に残り、出てきません。マークはそれを良いことに手紙では君が恋しいよ〜と書きつつ、浮気。
 “次は家族3人で旅したい。”と言ってトンネルを抜けると…




 トンネルを抜けると5回目の旅になってます。
 5回目の旅はその子供もある程度大きくなったので、一緒に3人で。車は4回目と同じ赤いオープンカー。夫婦仲も冷たくなっており、仕事優先で家族を顧みない夫に今度はジョアンナが浮気。危機的状況まで行くものの、“臭いものにはフタをしろ!” 方式で和解。ところがこの和解方法が後々までしこりを残すことになります。
 オードリーの髪型はおかっぱヘアくらいの短さで、おでこ出しの外はね、カチューシャ付き。一番オバさんぽい髪型です。
ITSUMO52.jpg



 6回めの旅は現在の二人。マークは仕事で成功しており、車は白のベンツに。前回で“なかったことにしよう!”と和解したけど、マークの気持ちはそうはいかないし、愛しているけどやっぱり仕事優先の夫に不満なジョアンナ。再び夫婦仲は険悪に。
 オードリーの髪型は「おしゃれ泥棒」とほぼ同じもの。前髪は斜めに流し、かっちりと固めてトップを盛り上げたショートヘア。
ITSUMO61.jpg

 以上です。映画のラストで、時間軸順に6回の旅が全部一瞬で出るシーンがあります。ヒッチハイクする1番目の旅の二人の所に2番目の元恋人家族との旅の車が来て席順を慌ただしく交代、その車が信号で一瞬停まってその後発進すると、その横に中古のMGを押す3番目の旅の二人。後ろからクラクションを鳴らされて赤のオープンカーに乗り換えて行くと、真ん中に大きなモニュメントのある道。右へは浮気相手の乗る青い車に付いて行く4番目の旅、左は家族3人で乗る5番目の旅に分離。その後を白いベンツの現在(6番目の旅)の二人の車がやってきます。

 これで6回の旅を見分ける参考になればと思います。

13.いつも2人で


最近「いつも2人で」を見てるとすごいなあ…って思うんですよ。

昔はこの不思議な時間軸の構成の部分をすごい!って思ってた。
無論そこもすごいんですよね。
不幸をなーんにも知らない2人が立っている横を“離婚だ!”なんてもめてる2人が通りすぎていく。
橋本治氏が言うように、こんな人生もある、あんな人生もある、それは同じ人の人生かもしれない、
っていうのを表していますよね。

で、僕は1~3回目の旅の部分が好きで、5・6回目の旅は暗くてやだな~とか思ってた。
でも自分も年をとって5回目や6回目の旅の意味も少しずつわかってきた…。

1回目はそれまでオードリーが演じてきた役そのものですよね、
いろいろありましたが、結局ハッピーで結ばれました、みたいな。ここもすごいんです。
オードリーがそれまでになく生き生きしてる!大口開けて笑うし、ほんとに素敵!
それまでにない“生きてるオードリー”です!

3回目の旅もそうです。
2人だけでスタートした旅は途中で
モーリスというパトロンと出会って、ちょっとぎくしゃくし始める。
でもまだまだハッピー!ほんとに2人は楽しそうに旅を続ける。

4回目はマーク1人旅だからあんまり関係ないけど、じゃあ5回目は?6回目の現在は?
ここらへんが最近よくわかるようになってきた!これって年の功ですね。
単に“暗い”なんて思ってたこの2回の旅がやっと理解できるようになってきた。
そしてその違いも。

オードリーはこの「いつも2人で」で今まで演じたことのない役をやった。
具体的に言うと、今まで演じてきた“それで2人は結ばれました、めでたしめでたし”の後の2人ですよね。
たとえば、2回目の友人夫婦とその子供との旅はすこーし暗くなりかけても、その原因はその夫婦と子供だった。
マークとジョアンナは幸せだった。
要するに敵は外部の人間だった。

でも5回目の旅となると、敵は変ってる!その敵はお互いなんですよね。
お互い相手が悪いと思ってる。だからうまくいかないんだって。

で、お互い浮気しちゃう。マークは4回目の旅で、ジョアンナは5回目の旅で。
ジョアンナは5回目の旅であんまり笑わない。
デビッドに媚びた笑いを見せるときと、そのデビッドと話をしていて車の中で振り向きながら過去も振り向くときだけ。
過去の楽しい思い出を振り返ったとき、自分の楽しかった時を思い出して本当に笑う。
でも現実に戻った時、また硬い顔に戻る…。

5回目の旅の最後、マークとジョアンナは和解するんですよね。
“忘れましょう”“忘れるよ”って。
でも6回目の旅、要するに現在はまた仲がぎくしゃくしてる。ここが昔はわかんなかった。
“なんで?和解したはずじゃあ…”みたいな。
でもね、これがやっとわかるようになってきた。

5回目の和解はね、はっきり言うと“臭いものにはフタをしろ!”だったんですよね。
だからうまくいかない。
お互い浮気したのを忘れろったって無理ですよね。
いつまでーもどっかでそのことを引きずってる。
で、顔を合わすとぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ言い合ってる。
“だまって食事をする2人は何?” “夫婦”とか。
過去の自分達が見下していたものに今の自分達がなってしまってる。

現在の敵はもう相手じゃないんですよね。
それは自分自身になってる。
自分自身の考えを変えなきゃダメ!みたいな。

人間、長い間生きてると変ってしまう。
外から見ると一緒でもね、やっぱり少しは変るんですよね。
マークとジョアンナはもう12年も夫婦やってる。
絶対元と一緒であるわけがない!

だから5回目の和解は“元どおりやろう!”だったけど、変ってるのに1回目や3回目の旅のようにいくわけがない。
年も違うし、考え方も生き方も違う。笑いの質だって変っちゃう。
だから、自分も相手も元と一緒でない!って認識した時初めて本当にもう一度2人は歩き出せるんですよね。

ラストでジョアンナはマークに言いますよね、
“あなたはもう昔の短気でてんぐの若僧じゃない。今は短気でてんぐの成功者よ!”って。
これ、とっても意味深ですよね。変ったんだよねって認めてる。
たとえ傍から見たらそんなに変ってないように見えたとしてもね。

オードリーに関しての著書をいくつか書いてる吉村英夫氏は「いつも2人で」について
“明るくしようとしてその実とっても暗いものになってしまった”とか、
“明日にでも別れそう”なんて書いてますけど、僕は違うと思うんですよね。
このシーンがあるから、安心してマークとジョアンナの将来をすがすがしい気持ちで見ていられる。
お互いの今を認識した2人だから、この和解は本物ですよね。もう大丈夫!って…。

区切りをつけた2人は幸せな気持ちで国境を越える。前に進んでいく。
過去の自分達があって今のお互いもある。その今のお互いを認識した。全てを受け入れて。
なかったことにする、なんてズルはせずにね!

ジョアンナは先にわかってますけど、マークはここで初めてわかりますよね。
パスポートをなくした!ってマークがまた騒ぎますけど、
いつものようにジョアンナがまたさっさと取り出してハンドルに置きますよね。
この辺はもう長年連れ添った2人のあうんの呼吸ですね。
夫婦で積み重ねてきたものもあって、2人にしかわからないこともある。
その上で今のお互いを認識しなきゃだめなわけで…。

今、自分も色々あって、先が見えないかな~なんて思ってるんですよね。
これって5回目の旅そのものですよね。
で、自分自身のパスポートが見つからない気がしてるんですけど、
今の自分を認識しなきゃって思ってるんですよね。
過去ばっかり振り向いてちゃ前に進めない!って。
こんなすごいことを教えてくれて、さらっと言ってのける「いつも2人で」ってほんとすごいなーって思うんです。
年々意味が深くなる作品なんですよね。僕のベストムービーです!!!

アカデミー賞では脚本賞にノミネートされただけだけど、
サン・セバスチャン映画祭ってのではグランプリ取ってるんです。
日本ではそんなにまだ評価されてないけど、海外ではオードリーの代表作の1本なんですよね。
また日本でもいつか再評価してほしいなあ…。

今あなたが見て、この作品を全部が全部わかんなくってもいいんですよ。
たとえば、昔の僕みたいに1~3回目の旅しかわかんなくてもね。
あなたが今その旅の途中だから!
一所懸命その時間を生きて欲しいんです。マークとジョアンナみたいに。
で、いつかまた見て欲しいんですよね。
そしたらまた見方が変ってくるから。


★2002年7月16日の文章
その女の子が自分を好いてくれてるってことになったら、
これは拒否する理由が見つかりません。
決して持ってあげなかった荷物も、
その後はぜーんぶマークが持ってる。
やっと女性扱いしてもらえた、ってことですよね。

一緒に泊まった宿屋でも、もうマークは無言でジョアンナの顔を
まじまじと見ている!
こないだまで“ウザいな~、コイツ…”って扱いだったのにね。

で、マークとジョアンナが初めてベッドを共にした時、
マークが不思議がって聞くんですよね、“WHO ARE YOU?”って。

だってそうでしょう。こないだまで目立たない
ダサダサ女だと思っていたのが、
気付くと物凄い魅力的な女性として傍らにいるんですから。
“君は誰?”って聞きたくなるのも当然ですよね。

で、ジョアンナは答えるんですよね。“SOME GIRL”って。
でも正直そこにいるのはもう“ただの女の子”じゃないんですよね。
演じているのがオードリーだから“妖精”。

いや、そうじゃなくってェ~(笑)。
恋する女の子は強いんです!可愛くだってなれちゃう!
そしてそれまではマークに付いて回るだけだったジョアンナが
マークと対等に話せるようになるんですよね。

さてこの「いつも2人で」、映画の解説なんかに
だいたい出てくるのが
“この映画でオードリーは89着のプレタポルテを着て登場!”
ってやつ。これって考えるとすごいでしょ?
111分の映画で89着!
単純計算で1着あたり約1分30秒の出番しかないんですよねー。
でも長い間出てる洋服もあるし、ということは
一瞬だけの洋服もあるってことで。

まー、なんて贅沢!…って思ってて、
高校卒業した頃に友人の家で友人何人かと
この「いつも2人で」を見る時に“89着も着て登場するんだよ~!”
って話して、実際に数えてみたんです。
そしたら最後まで見ても35着くらいしか出て来ないんですよねー。
あらまー、えらい大恥かいてしまいましたねー(笑)。
これでも1つの映画としては充分多いのですけど、
89着とは程遠いですよね。

僕は1パターンで1着計算にしてましたけど、
シャツ・ジャケット・パンツで3着、みたいに数えないと
いけなかったのかもなーなんて思ってました。

何年か前に知り合いのオードリーファンのMさんが
靴まで入れて数えたそうですけど、
それでも89着には及ばなかったそうです。あとで
“しまったー!帽子なんかも入れないといけなかったのかも!!”
って言ってましたけど。
これはもうソックス・スカーフなんかにいたるまで
数えないといけないのかもしれませんねー。
でもそんなの89着の中に入るんでしょうか?
この89着の根拠がいまだにナゾです。

謎といえば、オードリーが映画を撮る時に、
ほとんど絶対的に優先される事柄で、“順撮り”という
映画の中で起こる順番に撮影していく、というのがあるんですよね。

「戦争と平和」みたいな大作ではさすがにできなかった
みたいですけど、オードリーがその役になりきって
感情移入するために、
順撮りはオードリー映画の必然だったみたいなんですね。
あの「マイ・フェア・レディ」でも順撮りですから。

ところがこの「いつも2人で」に関しては、その構成上、
いったいどうやったら“順撮り”になるのかわからないので、
かなり謎。
1度目の旅の頭から?それとも6度目の旅である
現在シーンのオープニング?みたいな。
当時の雑誌を見ても“ヘプバーンの新しい映画が始まった!”
って載ってる画像は5度目の旅でデビッドと会話するオードリー。
他に載っている画像は1度目の旅でした。
まだ2度目や3度目や6度目の旅は影も形もなし。

これじゃあ全然順撮りじゃあないですよね。
「いつも2人で」は、オードリー映画で撮影順が
とっても気になる作品です。


「いつも2人で」のことは以前に何度も書きましたけど、
また書きますです。

「いつも2人で」ってソフトフォーカスをかけてないんですね~。
「おしゃれ泥棒」や「暗くなるまで待って」の
チャールズ・ラング・Jrってオードリーを撮る時は
丁寧にソフトフォーカスにしてて年が出てないんです。
だからこそオードリーに気に入られて
「麗しのサブリナ」から始まって、「パリで一緒に」とかでも
起用されてますけど、この「いつも2人で」の撮影は
クリストファー・チャリスって人ですよね。
もちろんオードリーとは初顔合わせ。

最初オードリーは初めての撮影監督に不安だったそうです。
でも最初のラッシュを見たときに、
“あら!この人上手だわ!”って気に入ってしまったとか…。

で、ソフトフォーカスにしないのはこの撮影の人の作風なのか、
監督のスタンリー・ドーネンの意図なのか、
オードリーの決意なのかは不明なんですが、
まるっきりオードリー、年をごまかす処理無しですよね。
だから、1回目の旅で、撮影当時37才のオードリーが
18才の女学生やってる時、他の女子大生と一緒にいると
ちょっと無理があるとか言われるんですよね。
僕は全く気になりませんけども。

それで正直女子大生と一緒にいる中では、
オードリーのジョアンナ、パッとしないんですよね。
役柄もそうなってる。
他の女の子より老けて見えるのも効果をあげてます。
若いのに洋服も地味だし、化粧っ気のない、ダサダサの、
暗くて老けた外人さん(いるいる!そういう外人さん!)
の女子大生まんまなんですよね。

アルバート・フィニー演じるマークがジョアンナなんか
まったく“アウトオブ眼中!”で、
美人のジャクリーン・ビセットに粉かけてますし。
ジョアンナがヒッチハイクについて行く!って言ったら
あからさまにマークがヤな顔してますもんね。

ところが実はこの辺からこっそり変わって来てるんですよね~。
6回目の現在の旅の、ジョアンナがメタルドレス着てる時、
マークが建てた家のパーティで、
お喋りオバサンに“美人の奥さん!”なんて言われてる。
あら!?設定が変わってる!
ダサダサ女学生から美人の奥さんに!!
これがまったく違和感なしに受け入れられてる。

公開当時、“女学生は奥様に。それもなんとなく
「奥様は妖精」みたいな感じになってくる”
なんて書かれてましたけどホントですよねー。
いつからこうなったの??

恋をすると女の子って変わるんですよね。
暗い女子大生も、マークとヒッチハイクをするようになって、
なんか表情が明るくなってきてる。
羊のいる所で、またパスポートがない!って
マークが慌ててヒッチハイクで戻ろうとするんですけど、
そこで“マーク!”ってジョアンナが
マークのパスポートを見せてるところ、
一瞬オードリーのバストアップの映像が挟み込まれるんですけど、
そこのオードリーはとても綺麗!
もうダサダサ女学生であることをやめてる!

でもマークが持ってるジョアンナのイメージはもとのまんまだから、
まだこのへんは綺麗になったジョアンナの変化に
気付いてないんですよね。
ジョアンナは“自分”という存在に気付いてもらおうとして
一生懸命なんですけど、
マークはジョアンナの顔を見て喋っててもちっとも気付かない。

ここでちょっと脱線しますけど、
マークがカメラを取り出した時、
ジョアンナは自分を写してくれるんだ!って喜んでたら、
実は“立体”の、主に建物を写すだけって言われて、
ジョアンナは“私も立体なんだけどなー。”って言いますけど、
このセリフ、言ってるのが平面に近いオードリーだから、
なんか見る度に笑ってしまうんですよねー(笑)。

で、ジョアンナの扱いがとっても冷たいマークですけど、
ジョアンナに“あなたが好きだから…”なんて言われると
コロッと態度が変わる。
ここでやっと今のジョアンナをしっかりと見るんですよね。
ジョアンナの美しさにやっと気付くんです。

だから訳もなくマークがジョアンナに惹かれたのではなく、
しっかり理由はあるんですよね。
ジョアンナの美しさに参った!という
男ならありがちなコトですけど(笑)。

                       つづく…

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